新卒の増加と就職問題

 人民日報(http://finance.people.com.cn/GB/71364/5101484.html)の記事がちと詳しめであります。今年度の大学卒業生は495万人、前年度比で82万人増とのこと。2006年も「就職難」の話題がわいわい盛り上がっていましたが、2007年は一層厳しくなるみたいですね。政府もいろいろ対策をしているとのことで、西部貧困地区への派遣教師事業、海外への中国語教師派遣など就職機会を創造しているとのお話。しかし「大学定員多すぎ増えすぎ。ちとしぼれ」という昨今中国メディアで見かける主張に関してはだんまり。大学の経営や進学希望者のニーズを考えると対応は難しいところなのでしょうか。ただダメ大学の乱立や定員の大幅超過など、大学教育の質の低下に対して何らかのアクションはあるべきかと思います。謎のサイバー大学なんぞを認可してしまった国の民が言うべきことじゃないかもしれないけど。
 面白かった話題を箇条書き。
・大学の「卒業後進路の統計ごまかし」
・就職したくても職歴がないと難しいし、かといって研修にいくと、給料をもらうどころか、学生側が金払ったり物送ったりとかとえらくシビアなんですけど。
・「就職説明会に行ったら企業のPRだけで全然募集なかったりするんですけど」
・質問「大卒が養豚の仕事など学識を活かせない仕事につく例があるようだが、どのようにお考えか?」返答「養豚の何が悪いのだ。先進的な発想で養豚の現場を改革すればすばらしい」