2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧
『星を継ぐもの』からのシリーズ第三作! 1作目は地球の科学者たちの頭脳総動員の謎の解明。 2作目『ガニメデの優しい巨人』では、異星人との交流がメイン。 で、三作目の本作は…。なんと、政治活劇というか、『レンズ・マン』みたいな話にッ。いや、『レン…
2030年。第三次世界大戦後の日本=優生学的選別によるディストピアを舞台とした漫画。 セックス&ヴァイオレンスがてんこ盛りで、2030年を生き抜く狂四郎だけではなく、世紀転換期を生き抜く徳弘正也も大変だったのだと目頭が熱くなります(ただせいいっぱい…
よしながふみの新刊ッ! というわけで、風邪で朦朧としつつも一気に読んでしまいましたッ! (いや、人から借りてだけど。いつもいつもすいません、Yさん。) 一応、エッセイ漫画のカテゴリーなのだけど、いつものよしながふみの台詞回しが炸裂。実際にこん…
水曜深夜の再放送とやらを、思わず見てしまう。 よくわからんが、サーフボードに乗っているロボットという謎の図と、冒頭のミサイル追尾シーンと、カチュアみたいな髪の毛のヒロインに、往年のなにかを刺激されたのかもしれない。 で、番組ホームー衛士を見…
2034年、地球の夜空から星々が消えた。正体不明の暗黒の球体が太陽系を包みこんだのだ。世界を恐慌が襲った。この球体について様々な仮説が乱れ飛ぶが、決着のつかないまま、33年が過ぎた…。ある日、元警察官ニックは、病院から消えた若い女性の捜索依頼を受…
今更ながら、『風と木の詩』の感想。ネタバレあり。 同性愛話という違和感は特に無かった。だけに、特にはそっちの方面の感慨もない。 「学校」という空間は、「社会」とは別の論理を持った異質の空間として存在するわけで、「風と木の詩」もその「学校」空…
古代からさかのぼって、中国の多民族性を歴史的に触れている。 が、同心円的国家(異民族王朝)と方形国家(漢族王朝)の対比というのは、ちといただけないような。 後半の現代の問題において、チベット、ウイグル問題に重心が偏りすぎているとか、貧困の問…
CanonのDR2050! 以前は10万円ぐらいしていたやつがなんとメーカー希望で64,800円に。 ようやくライバルのScansnapとはりあえる値段に。 現在は研究室のScansnapを使っているのだけど、自分用のが欲しいのでライバル機ががんばっているのは嬉しい。あとはPFU…
『星を継ぐもの』の続編。 前作は遺跡調査から地球と異星人の歴史を読み解く話だったが,本作ではなんとついにファ−スト・コンタクトが! 小説は彼らとの交流。そしてそれを通してのさらになる謎の解明を描く。 が、正直、前作のような緊張感はなくて、たら…
深夜にテレビをがちゃがちゃやっていると、見覚えのある絵が。アニメ「ハチクロ」の第一回らしい。思わず見てしまう。 声のイメージとかは見ているうちに調教されるのかもしれないが、アニメ特有の間の悪さがどうも鼻につく。とくに「ハチクロ」は少女漫画文…
三つ子の魂、百までも…。 というわけで、ジャンプ漫画にすっかり洗脳されてしまい、逃れられない私です。 で、数あるジャンプ漫画の中でも、パロディかと思わせるほどにジャンプの王道を突き進み、もっともジャンプ濃度が高かった(?)気もするのが、『ダイ…
「トライアングルズ」「無情の世界」「鏖(みなごろし)」の三編を収録。1999年の野間文芸新人賞受賞作。 狂気にとりつかれた人間ばかりが出てくる。その間の抜け方が笑えたり、恐ろしかったり。 ネットやら「アメリカ」やら覚醒剤やら盗撮やら、といった「…
◆目次 序章 第1章 少数者の、そして万人のための良書 第2章 パンセオンの第二世代 第3章 独立採算 第4章 市場という検閲 第5章 自主規制と新たな可能性 第6章 ザ・ニュープレス 佐野眞一『誰が本を殺すのか』以来、図書館の出版関係棚をのぞきに行くことが多…
師匠に、「官僚制的たらい回しとは何か」を知るには、カフカの『城』を読むべし、と唆されたので読んでみました。こんな有名な本も読んでいないの、と言われると恥ずかしいのですが、中学の後半ぐらいから、翻訳調の小説がどうもあわなくなってしまい、いわ…
SF小説の紹介本。基本的に、年代順の並びで著者推薦の小説をがしがしと教えてくれる(内容がつかみにくいタイトルなのは、ちとどうかと思う。と学会会長のネームヴァリューはやはり巨大なのか)。 わかりやすく、かつあふれる愛で、次々と紹介されるSF小説。…
月面調査隊が発見した死体。 それは現代人とほぼ同じ生物であるにもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたことが確認された。 言語学・生物学・考古学・天文学・数学・物理学… ありとあらゆる学知が結集し、この謎を解き明かしていく。 きっと今更読んでい…
なぜ政教分離をめぐって延々と議論が続くのか。 なぜいつでもどこでもストに出会うのか。 なぜ標識がバイリンガル表記なのか。 なぜマクドナルドを「解体」すると拍手喝采されるのか。 なぜアメリカを目の敵にするのか。 なぜ大学生がストライキをするのか。…
なんとなく、購入。 子育て日常漫画とでも言うのか。西原のえげつないギャグ(といっても毎日新聞だけに控えめ?釘がさされている?)と、叙情性の両方がたっぷりと。 私は素直に反応して、笑ったり、ぐっと来たり。いや、笑う方のウェイトが圧倒的に高いけ…
グローバリズムの中、アメリカの「衛星プチ帝国」である日本において、安心と快適さを提供するIT技術と結びついたファシズムが育ちつつある――。 ってな感じの新書。 いろんなテーマをとりあげているんで、ちょっと目次を紹介。 第一章 イラク人質事件と銃後…
書店での講演をもとにした第一章「平和憲法の倫理」・第二章「ポスト虚構の時代」。書き下ろしの第三章「ユダとしてのオウム」で構成されている。 もはや批判のみでは力を持ち得ず、具体的な対案を指し示さないといかんのであるといいながら、あまり現実味の…
短編集。収録作品五本のうち、4本まで書き下ろし。書き下ろし短編集って、ちょっと珍しいよね。お得感あり?! 世界の秘密が明かされ、確固たるものであった現実世界が変容していく…。 といった『神は沈黙せず』とも共通するテーマが基調に。「屋上にいるも…