2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

吾妻ひでお『失踪日記』イースト・プレス、2005年。失踪日記作者: 吾妻ひでお出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2005/03/01メディア: コミック購入: 28人 クリック: 293回この商品を含むブログ (1143件) を見る

カルトな人気を誇る漫画家・吾妻ひでお。 80年代末から「消えて」いたそうなのだが、その間の結構壮絶なエピソードを、あのかわいらしいタッチで描いている。すげぇ。 仕事に煮詰まり、脱走。ホームレスになっていた時期を描く「夜を歩く」。 配管工の仕事を…

デスクトップ検索――「Concept Search」と「Googleデスクトップ検索」

近年流行る気配を見せているデスクトップ検索ですが、Justsystemの「Concept Search」(体験版)と「Googleデスクトップ検索」を試してみました。 まず最初に、「Concept Search」(http://www.justsystem.co.jp/conceptsearch/?w=shop)のほうから―― ダウンロ…

原田泰『奇妙な経済学を語る人びと エコノミストは信用できるか』日本経済新聞社、2003年。(isbn:4532350565)

東谷暁『エコノミストは信用できるか』(文春新書、2003年)を探しているついでに見つけたので、読んでみた。 東谷が、エコノミスト自体を論評しているのに対し、本著は誰かを名指しで批判するものではない。世の中には奇妙なエコノミストがおり、それは経済…

横江公美『第五の権力 アメリカのシンクタンク』文春新書、2004年。第五の権力 アメリカのシンクタンク (文春新書)作者: 横江公美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/08/21メディア: 新書購入: 5人 クリック: 36回この商品を含むブログ (20件) を見る

シンクタンクとはどのような存在か。政府役人の供給源=「回転扉」、有名シンクタンクの紹介、ビジネスとしてのシンクタンク、などについて、ざくざくっと紹介した本。 シンクタンクについてのあれこれ、といったおもむきで、本としてあまり面白くなかった。…

ドイツワールドカップ アジア最終予選 日本対イラン

久しぶりに、まじめに代表戦を見ました。やっぱり掛け金が高い試合は燃えますね。 久々の中田、いきなりの4バックなど、不安要素満載だったのですが、蓋を開けてみれば、日本はなかなかのいい試合をしたのではないでしょうか。中田もそれなりに効いていたと…

戸和田和久『論文の教室 レポートから卒論まで』NHKブックス、2002年。NHKブックス 論文の教室 レポートから卒論まで作者: 戸田山和久出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2010/05/06メディア: 単行本購入: 49人 クリック: 1,147回この商品を含むブログ (159件) を見る

師匠に薦められて購入。 論文というか、レポートというか、ともかく論証する文章を書くための技術が、読みやすく、かつ興味を持続出来そうな形で書かれている。 論文とは何か(問い・主張・論証)から、どう問いをたてるか、構造化(アブストラクト)、ど肉付…

東谷暁『エコノミストは信用できるか』文春新書、2003年。エコノミストは信用できるか (文春新書)作者: 東谷暁出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/11/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (22件) を見る

ここ十年間の日本経済の停滞は、同時にエコノミスト市場の空前の繁栄の時代だった。それは、株価という数字を、「市場の声」に仕立てあげる「声の市場」の繁栄の時代……。 とか、あおり文句を書くとすごい面白そうじゃないすか。自分もまた、出版当初から気に…

石井正之編著『文筆生活の現場 ライフワークとしてのノンフィクション』中公新書ラクレ、2004年。文筆生活の現場―ライフワークとしてのノンフィクション (中公新書ラクレ)作者: 石井政之出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/07メディア: 新書 クリック: 18回この商品を含むブログ (27件) を見る

フリー・ライターがいかに食って、いかに書いているのか。 12人のフリー・ライターのインタビュー・原稿により構成された一冊。 ポイントは、いかに食えない職業であるか。それでも、書きたいものとは何か。なにかの戦略を持って動いているか。そんなところ…

長山靖生『おたくの本懐 「集める」ことの叡知と冒険』ちくま文庫、2005年(原書は、『コレクターシップ』JICC出版局、1992年)。おたくの本懐―「集める」ことの叡智と冒険 (ちくま文庫)作者: 長山靖生出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (23件) を見る

もともと92年に出されているのですが、当時のモチベーションとしては、宮崎勤事件に端を発するオタクバッシングに対抗するためとのこと。長山が考えるところのおたく的行為=コレクションを作る欲望と実践が*1、いかに文化的な偉業を成し遂げてきたのか。古…

椎名誠『中国の鳥人』新潮文庫、1997年(原著は新潮社より1993年発行)。中国の鳥人 (新潮文庫)作者: 椎名誠出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/12/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る

(解説の大森望がいうところの)超常小説の短編集。裏表紙にある「妄想が産み出す恐怖と笑いに満ちた不思議な世界へ読者を誘う幻想譚」というのは、的確な説明かも。 シンプルな文体で、きれいな文章という印象。奇妙な妄想の世界をけばけばしくなく、素朴に…

『電波男』(ISBN:4861990025)、Amazonで4位まで躍進

先日、感想を書いた『電波男』ですが、瞬間最大風速でAmazonの4位まで躍進した模様。今現在(3月17日18時)時点では、17位に落ちていたけど、正直すごいなぁ。 もともとWEBサイトしろはたのファンなので、このまま頑張って欲しいと思うのだけれども。…

喜国雅彦『本棚探偵の冒険』双葉社、2001年。本棚探偵の冒険作者: 喜国雅彦出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2001/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 57回この商品を含むブログ (35件) を見る

喜国雅彦『本棚探偵の回想』双葉社、2004年。本棚探偵の回想作者: 喜国雅彦出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (57件) を見る 最強のルーズソックス漫画家・喜国が、気づいたら古本エッセイの本を出…

Google Desktop 日本語版(http://desktop.google.co.jp/)

先日、友人とチャットしていて、日本語版がいつ出るんだろうと話題にしていたら、いきなり出ていた。 正直、ハードディスクの中身は、いくら整理してもぐちゃぐちゃだし、あるはずのファイルが見つからないことも多い。 だから、絶対にDesktop検索はインスト…

本田透『電波男』三才ブックス、2005年。電波男作者: 本田透出版社/メーカー: 三才ブックス発売日: 2005/03/12メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 343回この商品を含むブログ (411件) を見る

しろはた主筆の本田透による「オタク共産党宣言」とのこと。本書はしろはたのコラムと内容がかぶる部分も多いが、商業出版物だけあって、格段に読みやすく、内容も理解しやすくなっている。 内容ですが、まず、現代社会とは「恋愛資本主義」社会であると喝破…

妹萌えスパム

出会い系の広告メールは多いけど、先日来たメールには笑わせていただきました。 オタクを商売につなげる見事な例ということなのでしょうか。普段は読まずに捨てるおいらも、ネタになるかもと文面を見てしまったし。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓…

三崎亜記『 となり町戦争』集英社、2005年。となり町戦争作者: 三崎亜記出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/01/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (490件) を見る

ある日、町内の広報誌に書かれた一言、「となり町との戦争がはじまりました」。 どこで、どのような戦争が起こっているか、さっぱりわからないが、次の広報誌には、戦死者の数が出ている。どこかで、確実に、戦争は起こっているのだ。 そして、主人公は、と…

ラーメン屋の漫画

昼飯は稲毛のラーメン屋一鉄(http://www.chibaraumen.com/report/ittetsu.html)で。 脂ぎとぎとのラーメンで、胸がいっぱいになる。 ラーメン屋と言えば、飯喰いながら読む漫画がおいてあるのが正しいありかた(?)だと思いますが、一鉄は何故か、『浦安鉄…

OS占い(http://u-maker.com/58237.html)

gekka blog経由。 gaokouさんは UNIX です! ● あなたは隠れた実力派、UNIXさん。世間の流行などなんのその。独自の確固とした世界観を持っています。目立つことがそんなに好きではないので、普段は地味だと思われがちですが、分かる人はあなたが内に秘めた…

こうの史代『こっこさん』宙出版、2005年。こっこさん作者: こうの史代出版社/メーカー: 宙出版発売日: 2005/02/10メディア: コミック購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (107件) を見る

『夕凪の街 桜の国』(isbn:4575297445)で、平成16年度文化庁メディア芸術祭賞を受賞した、こうの史代の作品。1999年から2001年に『まんがタイムジャンボ』連載ということなので、受賞のおかげで出版できたということなのでしょう。そういう意味では、受賞…

ATOK 2005 for Windows 電子辞典セット(http://www.atok.com/option/dic2_001.html)

一太郎2005を買って、しばらく経ちましたが、ワードを立ち上げる機会は激減しました。なかなかの出来栄えです。ただ、アウトライン機能など、新たな機能になれるのは、それなりの勉強が必要ですね。そういう意味では、若干の取っつきの悪さがあるかも。 で、…

re:れっつさんすう

かばば日記さんで、以下の問題が出題。 1個40円のみかんと、1個60円のりんごを、あわせて12個買ったら、全部で640円でした。りんごとみかんをそれぞれ何個ずつ買ったでしょうか。 ただし、注意書きあり。 これを、算数で解いてみてください(解けた人はトラ…

林真理子『美食倶楽部』文春文庫、1989年(ISBN:4163091807)。

『ルンルンを買っておうちへ帰ろう』をはじめ、何冊か林真理子のエッセイは読んだのだけど、小説の方は、は読んだことがなかった。 理由は二つ。 一つめの理由は、まわりの人間に、「林真理子は小説よりエッセイのほうが面白いよ」と吹き込まれていたこと。 …

幻星神ジャスティライザー(http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/justirisers/)

朝飯食いながら、チャンネルを回していたら、見てしまった。 今の特撮は、昔と違って、カット割りとか、効果とか、いろいろこってますね。出演している女の子も可愛いし。改めて、びっくり。知っている人にはあたりまえのことなんだろうけど。 青い人役の女…

熊野純彦『戦後思想の一断面 哲学者廣松渉の軌跡』ナカニシヤ出版、2004年。戦後思想の一断面―哲学者廣松渉の軌跡作者: 熊野純彦出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2004/04メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (16件) を見る

人から薦められた一冊。高名な哲学者である、廣松渉の評伝。 彼は活動家としても、ばりばりやっていて、その手のエピソードも収録されている。高校の時の朝鮮戦争への対抗闘争。東京学芸大時代のリンチ事件。ボル選のこと。「国民的科学」を創出しようとする…

四万温泉

で、忙しい忙しいと言いながらも、実は温泉に行ってきました。四万温泉というところ。いやー、えがったっす。温泉初心者なのに、朝から晩まで一日5〜6回は入っていたかも。私は疲れると、手の皮が向けるという体質があるのですが、それもだいたい治ったし…

久しぶりに人心地

ふー、きっつい仕事をとりあえず、クリアー。しかし、3月中もそれ以後も、断続的に山がある(当たり前だが)ので、気を抜きすぎるとあっという間に、エマージェンシー・コールが鳴るんだよな。計画的かつはやめにばりばりと仕事が出来る人になりたいです。