キャラクター、台詞回し、ストーリー、ギャグ。 さすがは、よしながふみ。なにか一つのポイントに強烈な力があるというよりも、全般的に安定した技術、実力の高さがあるよねぇ。もうほんと、脱帽するしかないというか。 で、ギャグ満載。ほんわかいいムード…

冲方丁『マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼』ハヤカワ文庫JA、2003年。 冲方丁『マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気』ハヤカワ文庫JA、2003年。マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫J…

◆目次 マイノリティ・リポート/ジェイムズ・P・クロウ/世界をわが手に/水蜘蛛計画/安定社会/火星潜入/追憶売ります SF強化月間継続中のため、図書館で借りてみました。 ディックの代表作ということは全然なくて、映画化を期に短編集未収録作品を集めてみまし…

ほぼ日刊イトイ新聞にて連載開始され、異常ヒット数を記録した人気企画が待望の書籍化。 「なるはやで仕上げて、午後イチにはお届けできるかと」 「見切り発車の垂直立ち上げでしたから物理的に難しいんです」 「要は、クリティカルなアイテムがマストかと思…

◆目次 適切な愛/闇の中へ/愛撫/道徳的ウイルス学者/移相夢/チェルノブイリの聖母/ボーダー・ガード/血をわけた姉妹/しあわせの理由 イーガンの短編集２冊目。 編者がどういう意図でこの並べ方を考えたのかわからない。ただ、「適切な愛」は他の作品と毛色が…

◆目次 貸金庫/キューティ/ぼくになることを/繭/百光年ダイアリー/誘拐/放浪者の軌道/ミトコンドリア・イヴ/無限の暗殺者/イェユーカ/祈りの海◆内容（「BOOK」データベースより） 二万年前に惑星コブナントに移住し、聖ベアトリスを信奉する社会を築いた人類…

ガニメデ三部作の4作目？ です。 1作目を頂点にパワーダウンを重ねていたので、あまり気が進まなかったのですが、とりあえず読むだけ…と思い、読みました、よ。 で、まず感じたのは怒り。前作で降伏させたジュブレン人の統治がうまくいかない、というのがス…

２１世紀半ば。近未来。 一部の金持ちは、生前に自らをスキャンして、コンピュ−タ上にを作り出し、永遠の生を過ごしていた。 とはいえ、技術的・資源的ボトルネックのまえになにもかも快適かつ安定していたわけではない。 そこに一人の妄想癖の男がある画期…

最近、「偽史」や「偽書」が、ちゃんとした研究対象として使われるようになってきたなぁ、という漠然とした感想がありまして。 で、図書館で見かけたので、とりあえず借りてみました。 『竹内文献』『秀真伝』などの有名な太古文献が、どういう経路で偽作さ…

フランケンシュタインを題材に、 Ⅰ 小説技法編 小説にはどんなテクニックが用いられているのか Ⅱ 伝統的批評、精神分析批評から透明な批評まで とを教えてくれる、お得感たっぷりの概説書。 手早くいろんなことを抑えたい不真面目な人間がターゲットだろうに…

いろんな書評で絶賛されていましたよね。ようやく読めました。 統一教会、諫早湾干拓問題、沖縄米軍基地問題などのルポを集めたもの。マスコミでは、わかりやすい二項対立の構図で説明されているものが、実はそうでもないよ。というスタンスが全編を貫く。 …

締め切りが迫ったお仕事を抱えており、ちょっぴり忙しいです。そんな時に風邪をひいて、もう大変。とほほ。 黄金週間内にケリをつけねば。 とか言っていたら、友人に、「君は年がら年中同じことを言っているね」とか言われちゃったぜ。そのとおりだ…。