2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

内田樹『寝ながら学べる構造主義』文春新書、2002年(isbn:4166602519)。

友人からわかりやすいと推薦されて読みました、よ。 出版から二年で13刷。かなり売れています。 確かに読みやすく、とっつきとしてはかなりいいかも。今までいろんな入門書を読んだり、訳書を読んだりして、挫折したりわかったふりをしてきた自分も大分参考…

Creative MuVo Micro N200(http://jp.creative.com/products/product.asp?category=213&subcategory=215&product=10737)

友人がiPOD shuffleを買っているのを見て、うらやましさが爆発しているところにCreativeの値下げの記事が! 思わず衝動買いしてしまいました。21800円(ヨドバシ20%還元)! 製品を選ぶ理由としては、 ・MP3だけではなく、WMAも再生できること ・iPOD shuff…

中野敏男『大塚久雄と丸山真男 動員、主体、戦争責任』青土社、2001年(isbn:4791759338)。

何の気なしに図書館で借りて読みましたが、かなりの傑作でした。幸せ! 大塚久雄と丸山真男の二人の著名「戦後啓蒙家」の戦中・戦後の思想の継続とずれを追い、「最高度自発性の生産力」(大塚)「主体性への動員」(丸山)という志向が貫かれていること。ま…

『アーサーランサム全集』(ISBN:4002007340)

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/20/0/2007340.html 岩波で復刊されていました。やべぇ、欲しい! でも、3万円かぁ。高いな。 ヨット、海、冒険と、心おどる要素がたっぷりです。 アーサーランサム全集とリンドグレーン全集、ナルニア、指輪物語といったあ…

新井素子『素子の読書あらかると』中公文庫、2005年(isbn:4122044723)。

書「評」ではなく、読書エッセイ。「本に対する色々な思い、その本を読んで"私"が考えた、ごく個人的な、とりとめのない、"私"の雑感、そんなものの集大成」(「はじめに」より)とのこと。 んでもって、なんでこんな注意書きが必要になるかというと、「愛読…

神林長平『麦撃機の飛ぶ空』ヒヨコ舎、2004年(isbn:4434041827)。

80年代に書いたものを集めた短編集。再録物も何本かあるようで、「あれ、俺、これ読んだっけ?」という既視感にとらわれました。 コンピュータの意識、戦争と人間とか、神林長平のテーマが一冊でたっぷりと味わえるのはお得感あり。 でも、かなりでかい字で…

「花とアリス」(asin:B0001AE1X6)

岩井俊二監督。蒼井優・鈴木杏主演。 もともとネットで公開された4つの短編映画を長編映画として編集したとのこと。 可愛い女の子と綺麗な映像を楽しめ!という趣旨の映画、らしい。その意図はよくわかったのですが、かなり古いテレビで見たため、いまいち…

井上夢人『クリスマスの4人』光文社、2001年(isbn:433492350x)。

1970年のクリスマス、4人の男女が車に乗って楽しく乱痴気騒ぎ的ドライブを満喫していると、一人の男を轢き殺してしまう。慌てた4人はその男を山の中に棄てて、逃げ出す。10年後のクリスマス、4人が再開した時、何故か轢き殺した男と遭遇してしまう。そ…

小谷野敦『評論家入門 清貧でもいいから物書きになりたい人に』平凡社新書、2004年(isbn:4582852475)。

評論とは何か、評論の評価の仕方、そして評論家につきものの論争について。といった内容。 小谷野の本を読むのは、『もてない男』(ISBN:4480057862)に続いて二冊目。『もてない男』は「なんで俺はもてないんだ!」という叫びを書いた章を下世話な興味から…

こうの史代『夕凪の街 桜の国』双葉社、2004年(isbn:4575297445)。

平成16年度文化庁メディア芸術祭賞の受賞マンガ。 優秀賞を見ると(http://plaza.bunka.go.jp/festival/sakuhin/sakuhin/manga01.html)、なんとなく説教臭そうなタイトルが過半。『毎日かあさん』(ISBN:462077054X)が異色です(西原理恵子の身分上昇が見…

大澤真幸『帝国的ナショナリズム 日本とアメリカの変容』青土社、2004年。(isbn:479176160x)。

『武蔵野美術』連載の時評を中心とした評論集。「日本の変容」、「アメリカの変容」、「現代社会の変容」、「日本とアメリカの現在」の四部構成で、時事ネタを切り口にした社会評論でした。 大澤真幸の文章は、哲学や精神分析(ラカン!)由来の用語が多くて…

コピースタンド

友人が購入した、LPLコピースタンドコラムCSC-10(http://www.lpl-web.co.jp/products/input/input/csc-10.html)を見せもらった。カメラを固定して、本などの資料を撮影するための器具だ。 一目見て、ぐっと物欲が高まる。図書館や海外の史料館で、史料を撮…

神林長平『膚の下』早川書房、2004年(isbn:4152085614)。

いわゆる火星三部作の完結編なのですが、前二作を完全に忘却している自分に気づきました。 登場人物の名前を見ても、ぴんと来ませんでした、よ。とほほ。ダメじゃん!! 書評を見て回ったら、前作との関連が肝というか、面白い所なのだそうで。 さっぱり忘れ…

毎日新聞旧石器遺跡取材班『発掘捏造』新潮文庫、2003年(isbn:4101468230)。&毎日新聞旧石器遺跡取材班『古代史捏造』新潮文庫、2003年(isbn:4101468249)。

ゴッドハンド=藤村氏による、日本の前期旧石器時代そのものの捏造という、世界に冠絶する大事件のルポ。 一冊目の『発掘捏造』が事件が明らかになる過程、スクープの瞬間などについて。二冊目の『古代史捏造』はその後の展開についてまとめてある。 毎日の…

森岡浩之『星界の戦旗 4』ハヤカワ文庫、2004年。

ようやく出た、ついに出た。3巻から何年たったんだろ(3年9ヶ月ぶりとのこと。http://tiyu.to/title.html#16_12_31)。 ラフィールとジントの話よりも、ラフィール弟のドゥヒールの話、帝国の話の比重が大。3巻の後書きを信じるならば、今後もこの傾向は…