神林長平『麦撃機の飛ぶ空』ヒヨコ舎、2004年(isbn:4434041827)。
80年代に書いたものを集めた短編集。再録物も何本かあるようで、「あれ、俺、これ読んだっけ?」という既視感にとらわれました。
コンピュータの意識、戦争と人間とか、神林長平のテーマが一冊でたっぷりと味わえるのはお得感あり。
でも、かなりでかい字で、子供向けと誤解させるような作りは割高感あり。1900円もするなら、もうちょっと詰め込んで欲しかったな。
「20年前の短編集が出るだけで喜べ。ちょっと割高でも出るだけでありがたいだろ」ということなんでしょうが。
こういう古い短編は、いっそ電子ブックで売ってくれたらいいのにな。
★★★★☆。