鳥取の偉人・水木しげる

gaokou2004-11-08


 僕は鳥取出身なのですが、鳥取はスポーツやイベントなどはかなり少ない。文化の受け皿がない、と言ってもいいかも。とはいえ、僕が子供のころと比べたら大分変わっているらしいけど。
 鳥取市に10年前ぐらいに出来た県民ホールなんか革命的に大きなハコだったのですが、グレイに「こんな小さいところで出来て、みんなとの距離が縮められたよ」とかのたまわれたとの噂。

 ともあれ、そんな鳥取でも頑張っているものに、「SC鳥取ガイナーレ」(http://sc.tottori.net/)があります。JFLにいるサッカーチーム。確か、今期でJFL在籍3年目だったはずだけど、鳥取のチームが残っているなんて奇跡みたいなものだと思う。
 今シーズンは序盤、連敗に連敗を重ね、もうだめかと思っていたところ、微妙な粘り腰を発揮して、下から3番目まで浮上。下位2チームが入れ替え戦なので、ぜひ粘って欲しい。

 ガイナーレのGKの背中には、「ぬりかべ」の絵が描いてある(http://www.10000sale.com/sctottori/)。もちろん鳥取郷土の偉人・水木しげる先生の絵だ。
 以前、週刊アスキーのインタビューで、水木先生は「境港は昔は魚を捕って食っていたんですが、最近は魚がとれんから、僕で食っているんですわ」と放言していた。一度、境港に行けばわかるが、これは冗談ではなく、いたるところに妖怪が乱舞している。普通の喫茶店でも、「妖怪コーヒー」を出していたりするし、何の変哲もない靴屋で「妖怪下駄」を売っている。
 ガイナーレもそんな水木パワーにあやかっているわけです。レプリカ・ユニフォームは、毎年あっというまに売り切れてしまいますが、欲しい人はぜひ来シーズンの頭にでも買ってみて欲しい。

 ただ、

「私は絵を描いて皆さんを化かすわけです。みんなをだましちゃあ、カネを巻き上げる。私の周りにいる妖怪が考えるらしく、自然にことが運んでカネも入るようになっている。やっぱり、妖怪がいるんじゃないですか」

と、己自身の妖怪っぷりをアピールする水木先生だけに、水木先生に近づく者は、気づいたら逆に自分らの尻の毛までむしられている可能性も否めない。


◆追記
 上の原稿を書いてアップしてから、ガイナーレのホームページをチェックしたところ、昨日勝って、見事残留を決定したらしい。おめでとう!ガイナーレ!!