小林信彦『中年探偵団』文春文庫、1981年(ISBN:4167256029)。

 短編集。Amazonのリストにも出てこないほど古代の作品です。
 タイトルに惹かれて、なにげに借りてみました。ほどほどに面白く読めるのですが、やっぱり古さが気になります。筒井康隆とかの古い短編を読んでも思うのですが、なんか笑いのツボがちょっと違っていて、乗っていけない自分がいます。
 ただ山田正紀の解説が絶品。素晴らしい文章力で、小林信彦を褒め称え、「あー、この本、面白かった、のかも」と私を洗脳しそうになります(笑)。残念なのは、山田が主に解説していた短編が、この本に載っていないものであること。それは反則じゃないの?!
★★★☆☆。