ジェ−ムス・W・ヤング『アイデアのつくり方』阪急コミュニケーションズ、1988年。アイデアのつくり方作者: ジェームス W.ヤング,竹内均,今井茂雄出版社/メーカー: CCCメディアハウス発売日: 1988/04/08メディア: 単行本購入: 91人 クリック: 1,126回この商品を含むブログ (377件) を見る

 たけくまメモで知って購入。イーエスブックス経由で買ってしまったので、竹熊さんにお布施出来なかったのが心苦しいところですが。Amazonもコンビニ受け取りをしてくれたら、無茶無茶利用するのにな。

 帯に、「60分で読めるけど一生あなたを離さない本」というキャッチコピー。
 新書サイズの版に大活字本なみのフォントの大きさ、ついでに脚注用に見せかけた余白スペ−スもたっぷりで本文はわずか50ペ−ジほど。15分で読めます(笑)。

 だからたけくまメモをはじめ、本書の紹介記事にある内容以上のものはたいしてないというのが、正直な印象。
 原著の初版が1940年ということを考えればしょうがないところかな。
 とはいえ、伊達に49刷も出ていないというか、よくまとまっています。

 内容なんだけど、本当にシンプルなので、ざっとまとめてみます。

●アイデアの作成は、なにか生来の才能が要求される突飛なものではなく、習得可能な
技術であるということ。

●アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということ

●アイデアを作る工程表
 1. 資料収集
 2. 資料の整理
 3. 無意識に自分が組み合わせるのを待つ
 4. アイデアの誕生
 5. アイデアを現実的な形に整形

●読書をはじめとした興味、好奇心がアイデアにつながる断片を集める何よりのソ−ス


 こんな感じかな。本当にシンプルだけど、確かに納得させられるというか。大枠の話だから、結構いろんな分野に当てはまりそう。

 ちなみに、竹内均が解説を書いているのだけど、そのなかで彼自身の創作活動に触れている部分が面白い。なんでもこの後書き執筆の時点で280冊(!)の本を書いているそうで、今はどうなっているのやら、考えるだに恐ろしい。
 で、竹内曰く、
・一月に原稿用紙300枚がノルマ。一日10枚書けばいい。
・テ−プレコ−ダ−に吹き込んで、秘書が文字起こし。
・ひとつの話題で原稿用紙3枚。100個集めると本一冊。
 こういう作業であのすさまじい著作量を達成したわけなんですね。むむむ、あんまり参考に出来ないことばかりかも。

 ★★★☆☆