加藤昌治『考具』阪急コミュニケ−ションズ、2003年。考具 ―考えるための道具、持っていますか?作者: 加藤昌治出版社/メーカー: CCCメディアハウス発売日: 2003/04/04メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 37人 クリック: 305回この商品を含むブログ (291件) を見る

 アイデアを産み出す技術が知りたい!
 
 というわけで、ジェ−ムス・W・ヤング『アイデアのつくり方』(阪急コミュニケーションズ、1988年)と一緒に購入してみました、よ。
 ワールドビジネスサテライトやらR25やらで、存在を知ったのだと思う。
 
 ヤングの本より、もっと具体的な、本当に技術・道具と言えるものを紹介している。メモの取り方、本の読み方、街での観察方法とか、ね。著者が実際に使っている方法を紹介しています、というスタンスですね。

 「アイデアは既存の考えの組み合わせ以外の何者でもない」という定義は、ヤングの本から引いてきていて、実際にこの本で紹介されている技術も、著者が開発したものではなく、他人の開発したものの寄せ集め。それがこれだけ面白く、説得力ある本になって、よく売れているわけで、いってみれば、この本自体がアイデアの作り方の実践になっているところが素晴らしい。

 本の間に、「立ち読みしている方へ」という紙が入っていて、こういうことに興味がある人は何頁を読んでみてください、とか書いてある。こういう発想もすごいなぁ。と、うなずかされまくり。

 ただ、抽象度が低い分、ヤングのものよりは応用の幅は狭そう。まあ、それは言ってもしようがないことですけど。

★★★★★。