Death Note

 漫画『デスノート』を読む。

 なんか賞を取ったんだよね?日本でもえらい人気だった記憶が…。推理漫画だと思ったので、まとまってから読もうと思って放置しておりました。推理漫画ならば台詞が多いはずと思い、「今月の漫画」に指定(笑)。

 予想通り台詞が多いし、推理ものならではの「条件節が多い文章」を沢山よめて勉強になりましたっ。

 でも、漫画自体の内容としては期待はずれというか、なんというか。名前を書くだけで相手を殺せるというデスノートを手にした少年。そんな技を使う奴どうやっても捕まえられないよ!!というところに登場する世界最高の探偵=L。で、二人の知能戦っ。
 みたいな話だと思っていたのですが、ミステリーとしては掟破りの「読者に提供されていない情報、前提」がどどーんとでまくります。第一部完結までしか読んでいないけど、後半になればなるほど破綻していく感じ。ミステリーとしては成立していないよな。少なくとも、自分で推理するのは無理と見た。って、期待しているところを間違えている?

 設定の妙とか、雰囲気の作り方は上手いし、現在最強クラスの漫画家である小畑健が絵を描いているので、そこそこ楽しめる。ただまとめて読むと破綻っぷりにだんだんうんざりしてくるので、雑誌で毎週読んで勢いを楽しんだほうが良さそうな漫画、ですね…。

 で、中国でもすごい人気があるらしく、本屋にデスノートと同じデザインのノートが売ったりしている始末。また日本で単行本になるのが待ちきれないのか、『少年ジャンプ』から再録しているのがちと笑えた(あおりや、次週予告、扉ページが収録されていることから推測)*1

 ★★★☆☆

*1:ちなみに自分が読んだのは、内蒙古出版社から出されているもの