『一個饅頭引発的血案』(マントウ=肉まんの餡がないやつ、に起因する殺人事件)

 ネットで出回っている『無極』(http://d.hatena.ne.jp/gaokou/20060107)のパロディー動画。中国人友人に見せてもらいました。

 詳細は、ここ(http://www.toho-shoten.co.jp/beijing/beijinnew.html)でどうぞ。

 中央電視台の有名番組である犯罪紹介番組の形式で、無極の映像を使ったMADフィルムを作った模様。

 『無極』の酷評とそれに激怒する陳凱歌監督、っつーのは、この冬一番の流行の模様。ネットで晒されているのはもちろんのこと、テレビでもインタビュアーが陳監督に「この映画、失敗したらどうします?」とか質問して激怒させたエピソードが流れまくっている。なんか究極のネタ映画としての承認を受けた模様であります。ただ日本と違い、テレビもその流れに乗っているように見えるのが面白い。日本だったら、公開までの宣伝には強力。その後、酷評だったら無視というイメージがあるのですが。批評精神があるのか、番組制作者の感覚がネット言論とあんまり変わらないのか、どっちだろ。

 もうひとつ。著作権問題について。『無極』制作サイドが著作権侵害で訴えると発言したことをきっかけにして議論になっている模様です。元映像が映画から切り出してきたもの。しかもほとんど全編にわたっている(無極の動画じゃないところは、別の番組の動画だし(笑))。ということで、日本の感覚からいうと法律的にはアウトだと思うのですが、議論が分かれているとのことだとか。ちとまじかよ、と思う。

 そういや、この間、「ネットと著作権」みたいな番組がやっていたのですが、北京大学イントラネットを管理しているという観衆が質問。

「教科書とか、LANで校内限定で流しているんですけど、それもまずいですかね?」

 政府のえらい人が応えて曰く、
「校内で限定されているならば、いいんじゃない?」、と。

 うーむ。政府のおすみつき出して大丈夫なんでしょうか…。