古橋秀之『サムライ・レンズマン』徳間デュアル文庫、2001年。サムライ・レンズマン (徳間デュアル文庫)作者: 古橋秀之,岩原裕二出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2001/12メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (50件) を見る

 山本弘の『トンデモ本?違う、SFだ!』(ISBN:4896918320)の紹介を見て、読んでみました、よ。

 オリジナル・シリーズの途中の時代に位置するエピソード。キャラクターや兵器などオールスターの登場といった感じで、レンズマンのファンにはたまらないのでしょう。

 主人公は、シン・クザク。日系アルタイル人のサムライで、レンズマン。アルタイル柔術の使い手。笑い話に使えそうな、外国人から見た間違った日本人像を使って(つまり、レンズマン日系人が出ていたら使われそうなネタで!?)、描かれている。ハラキリ、バンザイとかどうしようもないネタがてんこもり。

 こいつらが動き回って、テンポのいい活劇にしあがっている。

 …んだけど、なんか物足りないような。
 なにか平均点はとっているんだけど、突出したところがないから、かな? いや、人体破壊シーンや活劇、世界観の構築など、作者の思い入れであろう箇所は感じるんだけど、すっきりしていて、勢いとか歪みとか、そういうのがないというか?

 いや、これは言い訳臭いな。自分ではよくわからなかったけど、物足りなさが残ったというのが正直なところ、かな。
 夜、眠いのに、酒も飲まずに読んでしまった、とか、そういうことが理由かもしれない(笑)。

 ★★★☆☆。