ナルニア国物語 第一章ライオンと魔女

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 ナルニアっ!!!小学生のころ、ナルニア指輪物語と並んで夢中で読んだ小説っ。いや、他にも夢中で読んだファンタジーがあったのですが、だいたい名前忘れた。重病のおっさんが白金の指輪をつけてファンタジー世界に行く話とか、イギリスの古い屋敷にまつわるファンタジー話とか。どれも二回ずつは読んだと思う。

 つーわけで、早速見たわけですが、制作はディズニーだったのですね。ちと嫌な予感…。

 冒頭は、ドイツ軍の空襲からスタート。他の映画の予告編だと誤解しました(笑)。20年ぐらい前に読んだ本だから細かいとこ覚えていないけど、こんなのあったっけ?戦争、疎開、少年・少女たちの不安が第七作『最後の戦い』の伏線なのかはわからないけど、なんとなく思い出して、ブルーに。『最後の戦い』でのスーザンの扱いは子ども心にトラウマになりました、よ。

 主人公は4人の兄弟姉妹なのですが、いまいち格好良くなくてちと不満。おいらの中ではピーターはもっと格好ええし、スーザンはもっと綺麗だし、ルーシーはもっとプリチーだったのですがっ。エドモンドについてはいまいち印象なし…。「普通の子どもが経験する冒険」というところにこだわった配役、化粧なのかな。もっとも見ていくうちにだんだんルーシーのカエル顔が可愛く見えてきたけど。

 絵ですが…。指輪物語が成功したのは、全体的に暗い色調で描いて、CGの嘘くささをばれにくくしたところにあるのではないかと思うのですが。それに比べると、ちと嘘くさいし、迫力にかけるところがあるかも。特に戦争シーンは出てくる人数も少ないし、ちと残念なところがあるかもしれません。

 ストーリーは…。ま、こんな感じかなというところ。普通に小説に沿ったのかな。疎開ナルニアの発見→逃避行→戦争とそれなりに盛り上がりを作りつつ進むけど、正直ものたりなさがあるかも…。

 と見る前の意気込みに比べて、実際に見た評価が歯切れが悪くなるのはなんでだろう。なんとなく、イマイチ感があるのですがうまく言語化できないというか。
 つーか、おいらは小学生の時になぜナルニアに夢中になったのかということなのかもしれない。

 古い屋敷と衣装棚の中の異世界
 森の中の街灯とフォーンとの邂逅。
 白い魔女がホット・チョコレートを出すシーン。
 ライオン・アスランの登場。不思議な道具。

 なんかそういう一つ一つの場面、細かいところに興奮と喜びを得ていたんじゃないかな。そう考えると、この映画だとそういうものがさらっと流れてしまっているような気がする。あるいはおいらがおっさんとなって、そういうものにひっかからなくなってしまったのか。

 疎開先のおっさん、彼もかつてナルニアにいっているわけですが、彼が懐かしそうにナルニア最近どうよ、と聞くシーンがありましたが、私も同様にもうナルニアに行けない年齢になったのかしらんとちと悲しくもなったりするわけです。いや、多分、映画の作りがわるいせいだっ(逆ぎれ)。

 ★★★☆☆。