ホーホケキョ となりの山田くん
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2000/11/17
- メディア: DVD
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中国人の友人に勧められたため、鑑賞。
というのも、「制作費に20億円以上を掛け、当初の配給収入の目標を60億円としていた。スタジオジブリ制作の作品としては、配給収入が期待されたほど伸びず7.9億円となり、興行的には失敗に終わった。失敗の責任をとるため、松竹の本作の担当者は更迭となった」(Wikipedia、項目「ののちゃん」より)という伝説のこけっぷりだけは聞いていたのですが、なんかはじめて褒めるコメントを聞いたので、これは確かめねば!という想いが沸騰した次第。
で、見た感想ですが、こけたのは大納得。制作費20億円をかけて馬鹿儲けするぜ、という映画にはとても見えない。じゃ、「たんたんと日常を描く」とか「くすっと笑わせる」といった路線で成功しているかというとそれも微妙。たんたんと路線は徹底されず、ファンタジー描写が入ったり、月光仮面が出てきたりという時点でなんかぼやける。「くすっと」路線は、もともとおいらがアニメの間とかを苦手にしているからかもしれないが、原作漫画では笑った箇所もなんか外している感じ。
ただ外国人にとっては、ちゃぶ台でテレビ、父の家父長っぷり、デパートに家族でおでかけといった「家族像」が、日本の生活感を感じる感じで面白いのかねぇ。と思って、勧めてくれた友人になにが面白かったのか聞いたところ、なんと毎日素麺のエピソードなど変な家族の存在がおかしかったとのこと。外国人とかいう以前に、おいらよりずっと素直に映画を楽しんでおりますな。
あ、あと、水彩画チックな着色、4コマ漫画のキャラを動画として表現する方法、冒頭の海のシーンなど、やたらとすごい表現が多かったのはびっくり。それだけ見るのもちと楽しいかも。つーか、そんなチャレンジをかましているから、制作費が20億円以上になっちゃったのだろうけど。
★★☆☆☆